信州大学において内科を専攻する場合には、どの内科系専門診療科を専攻する場合でも、まず信州大学内科専門医プログラムに申し込む必要があります。信州大学内科専門医プログラムに申し込むためには、日本専門医機構のHPより選考医登録をし、希望する専門医プログラムとして「信州大学内科専門医プログラム」を選択し申し込む必要があります。
日本専門医機構の専攻医登録開始時期については、日本専門医機構のHPをご確認ください。
「信州大学内科専門医プログラム」には、基本コースとオプションコースを用意してあります。腎臓内科などの専門診療科があらかじめ決まっている場合には基本コースとなります(専門診療科を決めない場合には、オプションコースになります)。信州大学におけるコース選択や所属診療科を明確に明確にするために、信州大学医学部附属病院内科専門医プログラム申込書を別途用意してありますので、これに記載し信州大学医学部附属病院内科専門医研修プログラム事務局に提出してください。(専門医機構へのweb登録とともにこの書類の提出をお願いします)。腎臓内科を専門診療科にする場合には、希望診療科:腎臓内科と明記お願いします。
信州大学腎臓内科は、信州大学医学部内科(2)に所属する診療科になりますので、希望診療科に腎臓内科を選択した場合には、信州大学医学部内科(2)に入局することになります。
内科専門医プログラムは3年間の研修プログラムです。内科専門医プログラムでは、まず内科専門医取得のために内科領域全般を幅広く経験することが求められています。
内科専門医プログラムの専攻医は「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群のうち、少なくとも通算で45疾患群、120症例以上を経験し、専攻医登録評価システム(Online system for Standardized Log of Evaluation and Registration of specialty training System)(以下、J-OSLER)に登録しなければなりません。(最終的には160症例の登録が必要)。さらに、専攻医2年修了時点で、指導医による形成的な指導を通じて29症例の病歴要約を作成・完成しないと内科専門医試験を受験することができません。
信大内科専門医プログラムでは、上記の要件を満たし、内科全般の研修を最初の1年間でなるべく終わらせるために、最初の1年目は信州大学医学部附属病院の医員として各内科のローテート研修を行うようにしています。ローテートプランについては、初期研修の際の内科研修経験を考慮し、特に経験が不足している内科診療科を中心に4~8か月ローテートします。残りの期間は専攻した専門診療科において内科研修を行います。このローテートプランは各専攻医に今までの研修経験を聴取してから、決定しています。これらの過程は、腎臓内科に限らず、信大の各内科診療科共通です。
内科専門医プログラムの2年目は、信州大学腎臓内科の連携病院にて、主に腎臓内科の診療を中心に研修を行います。内科専門医取得に際して経験不足領域がある場合には、連携病院にてそれらの研修も行います。内科専門研修2年目が終了する段階で、内科専門医取得に必要な29病歴要約を完成させます。
3年目は、連携病院もしくは大学病院での研修になります。29症例の病歴要約が外部評価委員により査読され受理されると専門医受験をすることが可能となります。
3年目の開始時点でプログラムで定められた内科研修を十分に修了し、内科専門医取得が可能と判断できた専攻医については、この時点から大学院への進学も可能となります。
内科専門医取得後は、腎臓内科専門医、透析専門医、腎移植認定医、血漿交換療法専門医などを取得することになります。内科専門医プログラムとの連動研修については、まだ未定の部分が多いですが、認められる方向で議論されています。
各専門医や学位を取得後は、大学において医学研究を継続したり、連携病院において第一線の腎臓内科医として勤務したり、開業したり、進路については個々人で様々です。
こららの将来の進路については、信州大学腎臓内科は本人の意思を第一に尊重したいと考えています。私たちは、なるべく多様な要望に答えられるよう、柔軟な姿勢で“あなた”を迎え入れるつもりです。まずは、自由に相談してみてください。将来の進路について、あれこれ悩む前に、一回お話しませんか?
抱えている想いや悩みを話し合い、“あなた”の状況を共有し最善の道を共に探りたいと思っています。