信州大学腎臓内科では、様々な組織と協力して松本市糖尿病性腎症・慢性腎臓病(CKD)重症化予防事業を推進しています。(全体概要はこちら)
主な2つの取り組みをご紹介いたします。
信州大学腎臓内科では、「糖尿病性腎症・CKD対策プログラム病診連携」を推進しています。「糖尿病性腎症・CKD対策プログラム病診連携」とは、かかりつけ医と腎臓専門医の協力体制を円滑にし、糖尿病性腎症・CKDを治療し増悪を抑える試みです。
信州大学腎臓内科では、「CKDシール事業」を推進しています。
「CKDシール事業」とは、患者さんのお薬手帳にCKDシールを貼付し、糖尿病性腎症・慢性腎臓病(CKD)患者さんの腎機能に関する情報を、本人及び療養に関わる関係者で共有する事業です。これによって、医薬品の適正使用や適切な療養につなげると共に、患者自身の糖尿病性腎症・CKDへの自覚を促し重症化を予防することを主な目的としています。
CKDシールの貼付は、基本的に専門医、薬剤師、保健師で行います。
かかりつけ医の先生方へ
下記の点にご留意いただけますと幸いです。
- CKD重症度に応じて、定期的にeGFRおよび尿検査を行い、腎の状態変化についてチェックする。
- 病診連携基準に合致する患者については専門医紹介を検討する。
- 専門医のアドバイスやガイドラインを参考にCKD重症度に応じた腎保護療法を行う。