このたびは、信州大学医学部腎臓内科ホームページを閲覧していただきありがとうございます。
皆さんは“腎臓内科”という言葉を聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
どんな疾患を扱い、どんな医療をしているのか・・・・???
泌尿器科と違うのか・・・・???
どんな時にかかればいいのか・・・・???
そもそも腎臓機能って何・・・???
腎機能が低下すると何が起こるの・・・???
と頭の中にクエスチョンマークが点灯する方も多いのではないかと思います。
最近になり、ようやく“腎臓病”がメディアにもたびたび取り上げられるようになり、“腎臓病”の認知度が徐々に上がってきているのではないかと推察していますが、未だに医学生も含め“腎臓内科”の診療内容や活動について、あまり知られていない状況が続いているのではないかと思います。
また、“腎臓内科”を掲げている診療科であっても、大学や施設により診療の方向性や診療範囲がかなり異なったりもするので、色々と混乱することもあるのではないかと思います。
本ホームページは、信州大学腎臓内科の診療内容や研究活動について紹介するとともに、“腎臓病”のことを多くの方々に知っていただくために開設しました。
信州大学の腎臓内科は、“腎臓病”の発症期から終末期に至るまでのありとあらゆる腎臓病治療を中核とした広範囲の診療を行っています。“腎臓”は、全身の体液の恒常性を司る“影の支配者”であるので、腎臓が障害された場合には、様々な全身的影響が出現します。
信州大学腎臓内科は、“腎臓”という神秘に満ちた臓器を通じて全身を診る総合内科医です。そして、様々な診療場面における腎機能障害に対して、多くの診療科と連携しながら医療チームの司令塔的役割を果たしつつ精力的に全身管理を行う診療科でもあります。
また、腎代替療法診療においては、透析室やICUにおける急性・慢性血液浄化の実践と管理のみならず、バスキュラーアクセスやペリトネアルアクセスなどの外科手技の実践や腎移植患者の術後管理・免疫抑制療法管理に至るまで、内科の枠を超えた幅広い診療を行っています。
患者さんの全身体液管理というフィールドを、時に守備的に、時に積極的に患者さんの予後改善というゴールに向かって縦横無尽に駆け巡る信大腎臓内科の姿を少しでも感じて頂ければと思います。
本ホームページが、多くの患者さんの腎臓病管理の一助になることを、そして若い腎臓内科医の誕生や育成に寄与することを願っています。
信州大学腎臓内科科長・診療教授
信州大学血液浄化療法部 部長
上條 祐司